中規模SIerで社会人やってみた
デジタルハリウッド大学アドベントカレンダー15日目
みなさんお久しぶりです。未だに100人くらい月に来てくれるので個人的には嬉しいですね。
さてさて、私実は4月から新社会人として某社でエンジニアとして働いております。
約8ヶ月ですかね、が経とうとしている矢先に、あざらしくん(Webアザラシ™️ (@webazarashi) | Twitter)
が面白い事やるというので「はぇ〜行動力のある人間は違うなぁ」とか思いながら、参加させていただきました。
他の面白い人たちの投稿はこちら→デジタルハリウッド大学 Advent Calendar 2018 - Adventar
ちなみにこの記事は予約投稿です。どちらかというと技術者向けに書いているので、専門用語が多くなっていますし、まとめるの下手なんで長いです。ご了承ください。
目次
- 実際どうよ
- つらいとこ
- 魅力的なとこ
- ちょっと詳しく(それぞれの解説) ←ここはながい
- 所感
- 最後に(後輩へのメッセージ)
実際どうよ
多分ここをみんな一番聞きたいと思うんで先に答えておくと、「SIerで働くとめっちゃいい経験になるけどつらい事も多い」となります。
具体的にはこんな感じ
つらいとこ
- 開発方式がウォーターフォールになりがち
- 多数の会社が絡むので、連絡や情報共有が遅くなりがち
- (人がよく辞めるため)少ない人数で回しているので案件が燃えがち
魅力的なこと
- 案件ひとつひとつの規模が大きい(他の会社では携われない規模の仕事に携われる)
- PMとしてすごい人が数名いるし仲良くなりやすい(会社の規模と風土による)
- 入るときに要求されるスキルレベルが低い(未経験とかでも入れる)
ちょっと詳しく
ここは長いので飛ばしてもいいです。物好きとか、詳しく知りたい人は読んでいってください。
開発方式がウォーターフォールになりがち
昨今のエンジニアのみなさんとしては「スクラム開発!」「DDD!」「TDD!」「アジャイル!」という言葉が日常的に聞かれますが、お客様や他の会社との兼ね合いもあり、基本的にウォーターフォールで開発が進んでいきます。ウォーターフォールの詳細についてはここでは書きません。専門的な記事を参照してください。
ただ、TDDとかについては自分たちの努力次第で浸透させることは可能かもしれません。実際に、私自身も自分のプロジェクトではTDDを取り入れて活動しています。
まぁでも、納品物の仕様書とかを「wordやExcelで」と言われるのはなかなか厳しいものもあります。
多数の会社が絡むので、連絡や情報共有が遅くなりがち
これは、規模の大きい案件だとこうなりがちということで、自社だけでは開発しきれない機能を、他の会社と共同で開発したりすることがあります。そのときに、「この機能についてはA社だから、A社に問い合わせないとわからない」などの問題が出てきます。
で、これがメールで質問を投げたり、チャットで質問を投げてすぐに返って来ればいいのですが、長いときには1週間以上返答がないこともあり、返答が返ってくるのが遅い時は見切り発車で開発をしてしまい、返答がきたら想定と違ってほぼ全面的に手直しをしないといけなくなる、というようなことがあったりします(何度も経験しました)。
これは、自分で思ってたよりも精神的にきつく、病院へ診察してもらいに行くくらいには追い込まれました。
少ない人数で回しているので案件が燃えがち
これは、PMの力量にもよるのですが、基本的に余裕がないです。「失敗できない(失敗すると余計な日数がかかるため)」というストレスは意外と簡単に人の精神を蝕んでいきます。
今は、この状況を打開するために、テストを自動化したり、よくあるつまづきを社内でナレッジ化するというようなことをできないか模索しているところです。
何か情報を知っている方、ぜひ教えてください。
案件ひとつひとつの規模が大きい
この点はSIerに入って非常に得したと思う点で、自分の力量にしては規模感の大きい案件に携われるので、他の会社と協力することで、当初は厳しいと思われた開発が少しずつ前に進んで行く官能を味わえたり、大人数のアクセスに対するパフォーマンスを求められてきたりという点に関しては、かなり自分の力となっていると思います。
おそらく、この感覚が今後の自分の開発に大きな影響を与えるだろうと確信しています。
PMとしてすごい人が数名いるし仲良くなりやすい
会社の中には、(なぜ強くなれたのかとか詳しい話はおいといて)PM力の高い、消火力やリスクマネジメントに長けたPMが数名います。
そういう人はなかなかお目にかかれるものではないので、そういった人と社内だからということで一緒にプライベートで遊んだり、お酒の席でPM論みたいなのを語ってもらったりなど、普通では手に入れることが難しい情報を手に入れたり、経験則に基づいた考え方を聞いたりなどできます。
これを自分がPMをやる際や、携わる案件で生かせれば自分の強力な武器になることは間違いありません。
入るときに要求されるスキルレベルが低い
自分に自信のなかった私でも入れたり、プログラミングが未経験でも採用していたり(これは後から知った)と、入るときの求められるスキルレベルは高くありません。
そのため、「自分でも大丈夫だろうか」「もっとエンジニアとして成長したいけど、どこからはいればいいのかわからない」といった人でも、採用される可能性は(一般的なエンジニア職よりも)高くなると思います。
また、「エンジニアとして採用されたけど、営業の方が向いてるから営業になる」といったことができるのも、中規模SIerのいいところです。
所感
全体を通して、言える結論としては「めちゃくちゃいい経験にはなるがつらい」ということに落ち着くのかなと思います。したがって、SIerに就職する際は、ある程度つらいことに耐える覚悟を持っていくと、案外成長できたり色々盗めたりするのでいいのかもしれません。
自分は、入って後悔したことはないですが、「つらい、やめたい、逃げ出したい」と何度も思うなどはしています。でもきっとこれからの自分にプラスになることを学んでいる段階だと思って最近は仕事をしています。
最後に
最後に、自分はデジハリ内ではエンジニアリングに本当に自信がない側の人間でしたが、それはデジタルハリウッド大学の特色といってもいいくらい、周りができすぎるためであり、大学の授業の成績をしっかりと納めていた人なら、ある程度以上の場所では通用するということを就職してから実感しました。
できることなら、大学生のうちに開発の会社にアルバイト等で入って実戦経験を積むことが、成長の近道になると思います。 アルバイトって意外とそんなに期待されてないから、失敗したとしても、ちゃんとした会社ならそれも全部見込んで予定立ててますよ。安心してください。
ぜひとも後輩たちには、私よりもいい環境に就職してもらいたいです。何か不安なことがあれば、twitterでも直接会ってでも、相談乗りますのでなんなりと。
では、こんな感じで、記事を終わろうと思います。
最後になってしまいましたが、こんな長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。
あなたの人生の一つの指標になれたら幸いです。
それとあざらしくん(Webアザラシ™️ (@webazarashi) | Twitter )、今回はこんなに面白い企画をありがとう。
今後も仲良くしてくれると、きっと自分も何か世のためになることをできそうなきがするよ。
皆様に感謝を。
Met4lic (㌰㌰クラゲの日常 (@picopicoclage) | Twitter)